この子を追って踏み込んで、
さぁ撮るぞ、とレンズを向けた瞬間、
いきなり勢いよく、右手のドアが開いた。
あることさえ意識してなかったドア。
開くところなんて、初めて見た。
思わず、その影で息を殺す。
でも、結局誰も姿を見せなかった。
ゴミ袋が3-4個、リズミカルに放り出され、
しばらくして、ドアが閉まる。
ああ、朝来るたびに、袋の山が路地を塞いでいるのは
こういう仕組みだったのか。
胸をなでおろしつつ、妙に納得。
その一部始終を、この子が見ていた。
土曜の朝、いつもの路地で。
・
梅田 徹です。
これから、土曜を担当します。
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