自分が一番よく分かっているけれど
それでも2時間かけてここまで来たんだぜ、もう少し
愛想の一つもくれたっていいってもんじゃないかい…。
I先生を筆頭とする、向こうから寄ってくる
才能をお持ちの猫写真家さんたちがうらやましい~。
"トウキョウネコイロ" 東京の今を生きる野良猫たちを追った10人の写真家たちの記録と記憶。
自分が一番よく分かっているけれど
それでも2時間かけてここまで来たんだぜ、もう少し
愛想の一つもくれたっていいってもんじゃないかい…。
I先生を筆頭とする、向こうから寄ってくる
才能をお持ちの猫写真家さんたちがうらやましい~。
お気に入り毛布との格闘に夢中で
距離5mでカメラを向ける僕にまったく
お構いなしのシロ鼠君でした。
実はこの後、仲間に入りたくてたまらなかった
クロ君の急襲に遭い、大喧嘩へと至りました。
その様子は…、僕の腕前とカメラの性能では
到底追えるスピードではなく…。
と、さりげなく愛機に責任転嫁してみる(すまぬw)。
塗り分けられたドア
鮮やかな色彩が目をひく
気を取られている間に
キミはどこからともなくスッと現れた
人の生活に溶け込み、日々を送るキミは大切な仲間
気付いてないだろうけど
この街の日常も豊かに彩ってくれているんだ
さてさて
今日のごはんはどのドアからのお届けかな
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Naoe Shimada
全速力で幼なじみの家にダッシュ。
板塀の下から首を突っ込み
「○○ちゃん、遊びましょ!」と
三角ベースに誘い合うのが日課でした。
あれから半世紀以上が経ちましたが
楽しい幼年の記憶は今でも色あせません。
本日も懐かしい家並みを見つけましてね。
さすがに首は突っ込めないので
心の中で「ブチ男君、遊びましょ!」
と呼びかけてみたわけです。
そしたら、ね(笑)。
懐かしき思い出に、ありがとう。
被毛についた霧雨が重たい雨粒に変わる頃
男性は現れた
猫たちの良き理解者は
凍えそうな寒い日も、溶けちゃいそうな暑い日も
傘が飛びそうな激しい雨の日だって
毎日欠かさずご飯を運んでくれる
姿を見つけると猫は鬱陶しそうに首をかく
まるで「待ちくたびれたよ」と言ってるみたいに
少しくらい毒づいても笑って許してもらえる間柄だよね
猫と男性との信頼関係が眩しく写った夜だった
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Naoe Shimada
イタリアンレストランの前にいた猫に
「写真を撮ってもいいですか?」と話しかけると
こちらに向かってテテテとやってきた
これにはびっくり
ちゃんと通じ合えたということなのか?!?
ほんの数秒の、とても心躍る瞬間だった
その後黒猫はあっという間に夜の闇に溶けてしまったため
ちゃんとお礼が言えなかったのが心残り...
なのでこの場を借りて。
付き合ってくれてGrazie(グラッツエ)!!
ちなみに
「写真を撮ってもいいですか?」は
「Posso potografafe?(ポッソ フォトグラファーレ?)」
だそうです
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Naoe Shimada
人々の暮らしを何十年と見続けてきたであろう桜の大木(たいぼく)が
街を美しく彩る
住人を待ち続ける古い家と、活力に満ち咲き誇る桜との対比に
侘び寂びを感じた
そしてくろねこさん、
そこは入手困難なプラチナチケット並の特別席
毛づくろいしながら優雅に花見とは…なんて羨ましい!
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Naoe Shimada