急速に張り巡らされつつある下町の壁。
昨日までの隣組はフェンスにより分断され
かつての幼なじみたちはその彼我で
全く異なる人生模様を歩み始めました。
近い将来の破壊と進化を知っているのか知らざるや
変わらない猫たちの姿が心の救い。
今しばし、許された時を存分に遊んでおくれ。
以前は、猫が沢山エリア
最初に立ち寄った時には、全く気配もご飯の器も無かった
帰りにもう一度と思い覗いてみた
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もしかして
君に会うのは何年ぶりだろうか?
やはり
片目のトラちゃんだった
周囲の環境が複雑な中
ご飯のあるお宅までどうやって来るのかとずっと疑問だったのだが
ついに現場を押さえることが出来た
この抜け道からショートカットしていたのか!
生き抜く知恵と逞しさを身に付けた猫の一面を垣間見た気がした
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Naoe Shimada
人と猫との穏やかな共棲がうかがえますが
意外にも稀有かつ非日常の景色でもありまして。
「ここに猫がいてくれたらなあ~」。
この道を通る度に猫神様にお願いしながら
通い続けた10年目の4月30日、遂に機会に恵まれました。
猫との出会いは一期一会。
奇跡にも似た、非日常的な邂逅を積み重ねてこそ
下町の日常は記録できるのかな。
要は通い続けること、諦めない事。
継続はやはり力なのだと確信しています。
さあ、下町猫写んぽの本格再開です。
ハナニラ たんぽぽ ツツジ
丈夫で手間いらずだからか、
一般的に扱いが軽くなりがちな植物
自然の猛威に脅かされた時もあっただろうに
毎年忘れずに花を咲かせる。…健気である
お日様はあと少しで咲きそうな一本を照らし
黒猫は足元の花を上手に避けそっと根元へ。
お日様と黒猫でツツジを応援しているように思えたのだった
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Naoe Shimada